デジタル化事例紹介 – 第0回関西中小企業デジタル化事例EXPO

第0回関西中小企業デジタル化事例EXPOへのエントリーありがとうございます。
エントリー順に、導入事例について記載させて頂いております。

他社の活用例を参考にすることで、自社の事業のデジタル化の切っ掛けにつながれば嬉しいです。

エントリー1

メディコム株式会社

山を借りてキャンプをしたいキャンパーが、法務局で登記簿を調べなくても、山主とマッチングできるようにしたサービスです。

課題

コロナの影響によるキャンプ人口増加で、人気キャンプ場は予約が取れない状況になった。

結果キャンプ場以外で野営するという選択肢になるが、山の持ち主を調べるのに法務局に何度か行く必要がある。かつ、持ち主が分かったとしても貸してくれるかどうかわからない状態だった。

翻って山主側からすると材木価格の下落などにより、山林を放置することが増えている。結果山があれイノシシや鹿が町まで降りてくる原因となっていた。

解決

まずはキャンパー及び山主に見てもらうためのウェブサイトを作成。

山を借りてキャンプをしたいキャンパーをウェブサイトからLINE公式アカウントに集め、どの地域の山を借りたいのかアンケートを収集。

潜在的にどの地域にどの程度の借り手がいるのかを明確化した。

そこからプレスリリースなどを活用し「山林レンタル」「山 貸し出し」などのキーワードでウェブサイトを上位表示。

結果月3件程度の掲載依頼が山主から来るようになり、現在20区画を掲載・8人のキャンパーが実際に利用するようになった。

今後

現在はまだ6都道府県の物件しか載っていないため、これをより全国的に展開。

全国の未活用山林をキャンプ以外の方法でも活用できるようにし、山林の整備・害獣被害の低減を行っていきます。

エントリー2

あるくらぼ歩行研究所

コロナ禍に、たった1本の動画を撮るところから始めた、SNSに記事を増やす露出増加計画です。

課題

運動不足の人達に、リハビリや介護のお世話になるまでの、手遅れにならないタイミングで注意喚起をしたい。

しかし、直接お会いする人数には限りがある上に、一度会ったからと言って持続・継続できない。

「とはいえ大丈夫、生きてるから」と過ごしてしまう正常性バイアスの影響だ。

また、復習や自主トレをするのに直接セッションを持つか、文章写真資料しかなく、運動系指導はフィットしていなかった。

そのため結局『その人の記憶・意識』に頼るしかなかった。

解決

動画で解説を作り始めた。

① Zoom、Streamyardなどのライブ配信ソフトの準備

② YouTubeチャンネルを開設

③ 自宅スタジオでの収録動画をYouTubeチャンネルにアップ

④ リンクをFBやブログに貼って紹介 からスタート

②-2 FBページ(企業ページ)を個人アカウントとは別に開設

②-3 FBグループ(オンラインサロン)を開設 個人とは違う運用でSNS発信の自由度を上げた

③-2 FBページやFBグループでのライブ配信を実施、その動画をYouTubeチャンネルにアップ と自宅スタジオ収録とライブ配信のアーカイブの活用という2パターンとした

④-2 名刺や資料にQRコードを使って動画を紹介

④-3 HPやストアカなど紹介サイトにも動画を紹介できるようになった。10分から30分の動画で、現在30本ほどアップしている。

④-4 6月からLINE公式アカウントの運用開始。平日運動動画をメッセージ付きで配信中

患者さん・生徒さんが自分だけでなく、親きょうだいや介護士さんなど運動不足と思う人に紹介してくれる現象が起きている。

今後

方向は3つを予定している。

運動不足やリハビリを対策する器具やグッズの開発もしているので、動画の「見せる効果」を最大限に活用して、使用方法説明や紹介に使いはじめている。

現有の動画をベースにUdemyなどオンライン講座への転用を計画中。

現在、ZoomとCanvaを有料登録中。Streamyardは無料で運用しているが、なにか簡単に字幕・テロップを入れる動画編集ソフトを導入して、より分かりやすい動画にしたいと考えている。

noteをあまり活用できていなかったので、文章コンテンツとして充実させて、書籍化につなげたいと思っている。

YouTubeチャンネルはコチラ

エントリー3

合同会社Ledesone

発達障害のある方と健常者がチームを組み新しいサービスや仕組みを考えつくる3日間のアイディア共創プログラム「ハッタツソン」の企画・運営しています。

課題

これまで会場を用いて実施をしてきたがコロナによって以下の課題が生じた。

①会場提供企業からの会場提供停止

②チームを組んでワークショップ等を行うためどうしても3密が発生してしまう 又、コロナ以前より以下の課題があった

③大阪府外の参加者から会場が遠くて参加しづらいという声があった

解決

運営や参加者間でのやりとりにSlackを使用しGoogle JamboardとZoomを用いてワークショップを行うことでオンラインでの共創が実現。

又、最終日の参加者プレゼンをYouTube Liveにて生配信することでこれまでの3倍以上のプレゼン視聴者を獲得することができた。

そして全てをオンラインで実施することでこれまでいなかった関東方面からの参加者も獲得することができた。

今後

参加者によってはデジタルツールを上手く使えず、チームに参加しづらい問題などが生じていたため、今後はそういった各チームのサポート体制の構築や全体でのワークショップの時間以外にも、コミュニケーションが生まれるための仕掛け作りなどを行なっていきたい。

エントリー4

照恵商事株式会社

業務負荷の軽減と属人化した業務の改善を目的とした、会計および人事給与システムの導入とネットワーク化と外部人材の活用を行いました。

課題

6年前は、従業員数100人前後の会社であったにも関わらず、社長自らが手作業で時間をかけて間接部門の仕事をしており、会計は、会計事務所にすべて外注し、多額の手数料を支払っていた。

経理や総務の担当はおらず、業務に繋がりがなく、時間がかかる割に、ミスや誤りが多発していた。

そのうえ、新しい介護施設や本社ビルを建設する計画があったものの、日常業務に忙殺され、未来に向けた建設的な話は後回しになっていた。

解決

(1)会計システムの活用(スタンドアロンでの活用)

当初は、一人経理、一人人事労務の状態だったので、スタンドアロンの状態での標準化を図った。

①勘定科目の整理と定義づけ

②仕訳辞書、伝票辞書の活用による定型化での入力時間の短縮

(2)ネットワーク化と入力業務の標準化と業務委譲

2020年に弥生会計を専門としたシステム会社に依頼し、クライアントサーバー型のシステムに移行。4拠点のExcelで管理していた会計もシステムで入力できるように統合。

2021年から会計事務所出身の社員に業務を委譲し、自らは管理監督者へ。4拠点の入力担当者への指導、消費税等の確認等のきめ細かい経理となった。

今後

ある程度デジタル化されたシステムを今度はアウトプットツールとして活用したいと考えている。日々のコスト削減や、社員への意識づけ、啓発活動に数字を使えるようにしたい。

デジタル化という意味では、管理会計の分野(予実管理、資金繰りの効率化、部門別会計、その他)に着手したい。

また当社は介護事業も複数事業行っているが、介護の基幹システムとの連携を図り、より効率的で標準化されたものにしたい。

また、税理士事務所との連携を強化し、申告事務だけでない、コンサルティング的にも活用したい。

エントリー5

一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューロー

様々な事業を委託業者と進めるにあたって、メールでのコミュニケーションがデフォルトになっていました。しかし、SNSを用いた情報発信事業では、Googleスプレッドシート上でのやりとりを基本としたことで、コミュニケーションコストを下げ、業務の効率化に成功しました。

課題

様々な事業において、委託先とやりとりをする際、メール文章を作成し、ファイルをそれに添付して送信し、その後返信があったら添付物をダウンロードして確認するといったことを行っていたため、膨大な事務作業が発生していました。

解決

SNSを用いた情報発信事業では、Google スプレッドシート上でコンテンツ、進捗状況を一元管理することで、委託先・他メンバーとのコミュニケーションコストが大幅に減少しました。並行してチャットアプリでもやりとりをしていましたが、1行程度(たとえば「更新しましたのでご確認お願いします!」)の文章で事足りることとなりました。

今後

LINEやFacebookのメッセンジャー、Slackなどのチャットアプリの利用を全社で拡大していき、効率的に様々な業務を回せるようにしたいです。

エントリー6

フェルマータ合同会社

クラウドファンディングで260名から112万円を集め、業務支援アプリ「コンダクター」を開発しています。1日ごとのタスクをタイムラインで視覚化すること、また、上司から部下への曖昧な指示をアプリを介することで改善します。

課題

コンダクターは、発達障害当事者とアイデアを考えるイベント「ハッタツソン2019」にて生まれました。

発達障害を持つ方は、時間的な展望が描きにくい特性、曖昧な指示が理解しにくいなどのコミュニケーションの課題から、就労継続に困難を抱えています。また、注意力のコントロールに障害がある方も多くいます。

これまでは、個人的な努力で対応すべきとされていたタスク管理ですが、コンダクターにてタスク管理の環境を用意することで対応できないかを考えました。

解決

コンダクターの2つの機能にて、発達障害を持つ方のみならず、様々な人がタスク管理を負荷なく行えるようにしています。

1つは、タスク作成機能。作成したタスクは1日ごとにタイムラインに並べられますので、時間的展望が描きにくい方も、見通しを立てやすくします。

もう1つは、タスク管理機能。上記のタスク作成を上司にあたるような人が作成することができます。「なるはやで」など曖昧な指示で仕事が滞っていた方もアプリを介した指示で、働きやすくします。

今後

コンダクターは、タスク作成機能のみを搭載し、現在βテスト中です。年明け以降にタスク管理機能をリリース予定。

タスク管理はどの分野でも必要となりますが、そのノウハウとともに、福祉領域での実用化を目指しています。

例えば、生活上の支援が必要な方(家事や日常動作)、福祉サービス(就労移行支援、就労継続支援A型・B型)での利用を想定しています。

個人ユーザーに対しても、企業に対しても、タスク管理のメソッドを伝える講座と合わせてアプリ提供することで、ITに馴染みのない方、抵抗のある方を含め、誰もが働きやすい環境を作っていきたいと考えています。

エントリー7

株式会社fanfare

即日予約機能で誰でもいつでもキャリア相談&キャリアレッスンを!運用自動化するにあたり、利用者と業務委託パートナーをクラウドファンディングで集める。

課題

サービスは、今年春から試験的に開始。相談までにかかるリーチが長く、また管理に対する事務処理時間がかかることに課題を抱えていた。2022年版に向けて利用者人数を早めに把握し、顧客管理や連携をスムーズにおこないたく、クラウドファンディングで予約販売を開始する。予約者の事前把握をおこなうことで、2022年の準備をしていきたい。

解決

クラウドファンディングで予約販売数値を予測、余剰在庫を最小限に抑えるサービス展開をする。また、事業に共感する業務委託パートナー(カウンセラー)の募集を目指す。本来のサービス目的であるキャリアカウンセリングを気軽に受ける文化を創ることの認知をクラウドファンディングを通じて拡げるきっかけになることができる。

今後

CMR機能を導入し顧客管理、業務委託カウンセラーごとに情報共有をスムーズにおこなう。即日予約、事前決済機能とメニューごとのお礼メール等の自動化により、相談までにかかるリーチと事務業務を短縮する。MAツールの導入と、Googleマイビジネスの強化で新規客の増加を生み出す。

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